私のクローゼットの中には、たくさんのお洋服が入っている。
その中でお気に入りなのはアリエクで買ったジャンパースカート。
宇宙服を着た猫が空をとんでいる、日本にはない珍しい、可愛らしい柄である。
4000円くらいだった。
生地は正直いって安っぽい。ペラペラというか、薄いな。という印象。
でも、数あるロリィタ商品の中で、1番輝いていた。私の中では。
でも、いくら私が好きでも、世間ロリィタ的には、この服は、安くて、ロリィタでもなんでもない、ただのドブ。
その事実が悔しい。
私はこんなに気に入って買ったのに。
世界はこれをロリィタのお洋服と認めてくれない。
吐き捨て、糾弾すべきものとさえ、思われる。
私は私の可愛いを信じることが出来ない。
宇宙服を着た猫はこんなにも可愛いのに、それらは悪であり、安さの象徴であり、偽物の烙印を押されている。
私は、私の可愛いがわからなくなった。
また眠れない日が続く。