焦燥と特急電車かわいい号

超焦ってる。

 

可愛いものに対して焦りが半端ない。

 

狙ってるメノレカリのキャプテンクリスジャンスカが売り切れるかもしれない焦燥感。

 

めちゃくちゃ焦る。早く金を作らなければ。

 

可愛いはどんどんすぎてゆく。特急電車が地元の駅を爆速で通過するように、轟音と突風を伴ってどんどんすぎてゆく。

 

そうして手元に残るのは一体なんだろう。

 

 

 

 

こないだのブログ記事(うそつき - 三階視聴覚室)で書いたように、私はアリエクで買ったどこのブランドかもわからないジャンスカを一枚持っている。

 

ロリィタ的にはあり得ない安さで売られている服だ。

 

それでも私はこの柄が好きだし、日本のブランドにはない魅力があると思った。

 

大好きなものを嘲笑される未来。私には、それが恐ろしくて仕方ない。

 

いつかこれを着たときに馬鹿にされるかも知れないという焦りが、私のこころをひどく揺さぶる。

 

私の経験上、あまり知り合ったロリィタさんにいい経験を持っていないのもあるからだと思うが、どうしてもこの未来が見えてしまう。

 

馬鹿にされたら、ひどく腹を立てた後に死ぬほど死にたい気持ちになって落ち込むのも目に見えている。

 

今でさえ死にたい気持ちでいっぱいなのに、加速させるようなことが起こるからだ。

 

未来は誰にもわからないから、見えるのだ。見えてしまうとも言う。

 

未来が見えなかったあの頃に戻りたい。

 

もっと可愛いを純粋に信じていたあの頃に戻りたい。

 

こうして、私の中で特急かわいい号が過ぎ去った後に残ったものは、焦りと怯えだった。

 

かわいいってなんだろう?

 

人を苦しませるための言葉?

 

人を悩ませるための言葉?

 

かわいいって、なぜ生まれたの?

 

毒にしかならない問いと共に私は今日もクローゼットの戸を開ける。