推しを訪ねて三千日

はるか東京を ひとつかみの雲が

あてもなくさまよい とんでゆく

金もなく運もなく 何も見えはしない

けれど前野 おまえはきたんだ

さあ遠征だ 今 バスに乗る

ライブのチケット両手につかみ

リュックにオタクの心はらませて

推したちのいる あのハコの下

はるかな東を めざせ

 

推しグループを推し初めて3000日が経ちました。

 

3000日。およそ8年。長い長い年月が経ちました。

 

わたしは中学を卒業し、高校に入り、高校を卒業し、大学生になりました。

 

8年。8年の重み。

 

まだ平成だった頃。2016年。

 

1月10日にわたしは運命的な出会いをして。

 

8年間狂い続けました。

 

思い出のどれもが美しいです。

 

小さな胸の中に きざみつけた願い

推したちの面影 もえてゆく

推しのうたビルの群れ さえぎるものはない

そして前野 おまえはきたんだ

推したちをたずね この道を

行く手に浮かぶ夕暮れの道

ふくらむ胸にタオルをだいて

推したちに会える 喜びの日を

はるかにおもい えがけ