音楽に金かけて損はなし

タイトルの通りです裁判長!

 

 

最近改めて強く思う。始まりは中学2年3年の頃、お恥ずかしながら(恥ずかしいとは思ってないけど)私はカースト底辺クソ陰キャ引きこもリーグ日本代表選手(つまり不登校)だった。

 

そんな家から出ない生活を送っていた私がある日突然ライブに出かけるのだが、まあ経緯とかは長くなるので割愛。

 

はじめは平沢進インタラクティブライブだったと記憶している。人生二回目のライブだ。ちなみに人生で初めてのライブはリキッドルームでの電気グルーヴだった。それから約1年ぶりのライブで演者か?ってくらい緊張していた。

 

ライブはとても良かった。涙は出なかったが、胸に込み上げてくるものがあり、私の思い出に深く刻まれた。

 

それから周辺アーティストのライブに足繁く通うようになった。学校こそ行けなかったものの2ヶ月二一回くらいのペースで通っていたような気もする。そのおかげか高校に入ってからは対人苦手なくせに接客バイトを始めて、お金を稼いでアーティストに使っていたりした。

 

その時出会ったアーティストで中野テルヲ小林写楽SEXY-SYNTHESIZER、HONDALADYFLOPPY福間創新宿ゲバルトSoyuz projectナカムラトモヒロなどは今でもよく聞いている。あらゆるライブの場面を鮮明に覚えている。

 

1回しか見たことがないが、心を雷で撃たれたようになったアーティストもいる。例えばHONDALADYセクシン(SEXY-SYNTHESIZER)だ。

あれはいつも贔屓にしている音楽ショップの10周年記念ライブイベント「祝電」の4日目と最終日。色んなライブハウス、色んな場所で行ったとても面白いイベントだった。

 

当時の私としては推し以外の演者はおまけのようなもので、良かったらCD買うか...くらいの気持ちだった。(失礼極まりないガキである)

 

どちらのアーティストもその"おまけ"だった。...まあ実際そのイベントのメインになってしまうほど衝撃的だった訳だが。

 

まずは第4回公演、セクシンさんについて書いておこう。

セクシンさんはポップな出で立ちでステージに上がってくるとこのライブイベントと同時発売されたコンピ「築10年」に収録されている『L⇔R』を演りはじめた。

その時の体を貫く電子音!8ビットの波が寄せては引いて返すような、さながら電子サーフィンのようなステージは圧巻だった。

SEXY-SYNTHESIZER New Album「SPACE」Preview mix - YouTube

↑演奏したものが全部入ってるCD。ホント聞いてて楽しいので是非

 

最終公演、HONDALADYについてはライブ後も色々あったのでそれも書いておく。

調べてこなかったので前情報なし、知り合いにも知ってる人ゼロというまっさらな状態でライブは始まった。

始まるとアップテンポな曲にあわせて演者が登場する。まくし立てるような曲調と少し闇のある歌詞が初期の電気グルーヴのようだけどそうでもなくて、それは完全に私の好みド真ん中なサウンドだった。

HONDALADY "SAMPLING MADNESS"アルバムダイジェスト - YouTube

↑その時買ったCD。2016年のライブだったので最新作だった。ハズレ曲がない

ライブ後、あんまりに感動+感激して演者に感想を伝えに行ったら悪友(友というか、ライブ行ったらこいついっつもいるなみたいな感じで知り合った人)に「握手してもらいな握手!」と言われ、マルさん(ボーカル)に握手してもらうと

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勢いよく握られた

そして揉まれた(揉みこまれた)

 

この時陰キャ中学生15さい、男性に手を握られるだけでも大変なイベント(冠婚葬祭とかその辺と同じレベル)なのに更に「顔がいい」要素と「揉み」要素が追加されたら腰が抜ける。抜けた。しっかり立ってたけど。足ガクガクだった。

 

父親より手がでかいような気もした握手はおよそ10秒間続いた。下から手を取られ包まれ揉まれてその時間は永遠にも思えたが多分10秒くらいだったと思う。その間知り合いと悪友が爆笑してたのは覚えている。そのあとCDにサインしてもらった。ホントにありがとうございました...一生忘れ(られ)んあの感覚。

 

 

中学という私の闇の青春時代は長いような気もしたがすぐに終わった。思い返すと、音楽に沢山助けられてきた。それはライブを通じてもあるし、そこから出会った数多のアーティストと小遣いをはたいて貯金を崩して買ったそのCDたちによるものでもあった。

今では棚から溢れかえるほどにCDやレコードがある我が家だがそのほとんどが中学・高校時代に集めに集めたものである。

その全てが今の私を作っていると思うと、音楽には金かけて損はなしと、表題のように思うのだ。(上手くまとまった!)