Thirty-Love

電気グルーヴ「30」の感想と思ったことなどを書こうと思ったら瀧が逮捕された。

 

 

 

この文を「純粋な感想文」として書き始めたのが2月26日らしい(最終編集日時参照)のでそこから15日後だ。

 

当時はネトゲ記事が主だったしなるべくブログでは触れないでおこうと思っていたがこの記事がず〜〜〜〜〜〜っと下書きにあるのもなんか可哀想なので、忘れられない、忘れられるハズのない逮捕から今までのことを書いてみようと思う。どうせ何も出来なくて暇だし。

 

 

1月下旬

母が人生で初めてインフルエンザにかかる。家族の中で一番元気で風邪などにも強かった母がまさかまさかインフルに倒れるとは父共々思っておらず、LINEで連絡を受けたときは冗談を言ってるのかと思った。(以前父が逆流性食道炎と診断された際も両親揃って私に食道ガンだと嘘をついた前科があった。騙された私は両親を泣きながら殴った)

その時運悪く父が中国へ出張に行ってしまい、私が家事やら食事やらを用意しなければいけなくなった。料理は不慣れだったがこれと言った問題もなくおかゆやらうどんやらを母に食べさせてたりしていた。

そんなこんなでバタバタしているとすぐ23日が来た。この日は待ちに待った「30」の発売日だった。しかしここで問題が起こった。

私はこのCDを武蔵村山のイオンのHMVで予約していたのだ。

実家からそこまでは車で30分ほどかかる。しかし私には運転免許がなかった。

そしてわかる人にはわかると思うが、武蔵村山という場所には駅がない。

 

詰みである。予約商品とはいえ、そう長くは取っておいてもらえないだろう。

 

仕方ないので24日、買い物ついでに電車という電車を乗り継ぎ路線バスに30分揺られ私はやっとの思いで「30」を手に入れたのだった。この日私は車のありがたみを知り、東京都のくせに駅がない武蔵村山という地に若干の怒りを覚えるのであった。

 

2月

友人が「30」の感想ブログを1月27日に出していたので便乗しようと書き始める。

「ウルトラのツアー」のチケットを発券して東京両日良番で母と盛り上がる。

それくらいしか思い出せない。とにかく来月に引っ越しも控えていたし忙しかった。

 

3月

「ウルトラのツアー」が始まる。福岡公演に行った人や大阪公演に行った人から続々感想がツイッターに届く。

心待ちにしていたツアーが始まったり卒業式でシノラーファッションをしてハジけたり好きな帽子ブランドからコラボ帽子が出たり、充実した毎日だった。3年間続けたバイトも終わり、心機一転!という気持ちで引っ越しができると思っていた。

 

13日午前4時。爆睡していた私の元へ母が慌てた様子で叫びながら部屋に押し入ってきた。

 

「瀧ちゃんが逮捕された」

 

ただ事ではない雰囲気だった上、ど深夜もいいところだったので冗談とは思わなかった。階段を駆け下りリビングのドアを開けると、目を閉じ送検されるピエール瀧が目に飛び込んできた。

罪状は麻薬および向精神剤取締法違反。生々しい言葉がアナウンサーの口から次々飛び出してくる。夢ではなかったが夢であって欲しかった。全身の力が抜けていき、私は母にすがりついた。その時涙は出なかった。わんわん泣いたのは次の日のことだった。

 

呆然としたまま16日、ウルトラのツアー最終日だった日が来た。どうしても人と会いたくて、この日ライブ会場で会う予定だった2人の友人(フォロワーというつながりだけど)と中野で遊んだ。

どこにも電気のCDはなく、CD屋巡りをしても楽しくはなかった。CD屋巡りはいつしか「電気のCDあるなしチェック」の作業になっていったので、カフェで雑談をしたが、終始暗い雰囲気だった。

この日、人にあったのはとても良かった。少なくとも、インターネットでない場所で気持ちを共有すること(傷の舐め合いともいうが)はこういう場面で有効なのだなと知ることができた。

 

17日にはチケットの払い戻しをし、その金でまた別のフォロワー様(美人)とディズニーに行った。ディズニーはすごい。行っただけで前を向こうと思える。それからそのフォロワー様は本当にふわふわ美人でかわいくてそういう点でも精神衛生上たいへん良かった。

私はそれまでディズニーランドへは「行けば楽しい、年一回くらいしかいけない」場所であるという認識しかなかった。だからこの日も若干ヤケになっておりとにかく遊んでやるぞ、くらいの心意気だった。

しかしその軽い気持ちはあるショーで吹っ飛ぶこととなる。

そのフォロワー様は私よりもディズニーが大好きだった。私が「今日はどうしますか?」と聞くと「北野さんの乗りたいものとかあればそれ優先しますよ!絶叫とかもいけたらぜひ^^」と当時アトラクションを楽しむくらいしか遊び方を知らなかった私は「いやいやそんな!今日ほんとノープランなんで!逆に教えてください!」と返すと、「じゃあ、ショー見ませんか?私大好きで・・・」と抽選ブースへ連れていってくれた。

残念ながら抽選はすべて外れた。しかしフォロワー様はショーの魅力をスターツアーズのキューラインでたくさん語ってくれた。パーティグラ*1に出てくるグーフィー親子がヤバイことやワンマンズドリーム*2がスゴいこと・・・

 

この時から私のディズニーに対する気持ちは少しづつ変わっていった。

 

しかし若干ヤケを起こしていたのは変わらなかった。ガジェットのゴーコースター*3でも乗った後は真顔で5分ほど無感情になるビビりな私がスプラッシュマウンテンに乗ったのだから。

その時のことはよく覚えてないが、なんかスゴい寒かったのと水がありえないくらいかかったのと最後の山場乗り越えた後に「アーーーーー生きてるゥーーー;;;;」と空を見上げたら洞窟に空いた穴から綺麗な花火*4が見えて「俺・・・成長したって・・・祝福されてる・・・」と涙か水濡れかわからないほど勝手に感動したりそれをフォロワー様に爆笑されたりしていたと思う。

 

そしてその後シンデレラ城付近に戻ると何らかの人だかりができていた。時間的にはエレクトリカルパレードが終わったすぐ後だったと思う。フォロワー様は「あ、セレブレイト見れますよ!すごい良いので見ましょう!」とまあとりあえず何もわからない私はフォロワー様に付いていった。

 

「普段ならシンデレラ城の真ん前エリアは抽選になるんですけどね。ラッキーですよ〜」と言われショーが始まった。

 

シンデレラ城のバルコニーにミッキーが指揮棒を携えて現れる。「夢と魔法の王国のお祝いが、始まるよ!」

 

そこには私が小さい頃に見たディズニーランドがあった。エントランスにはミッキーの顔をした花壇。トゥモローランドへ行けばちょっぴり未来へ行けたし、トゥーンタウンではドナルドやグーフィーが暮らしていて、ファンタジーランドではだれもがプリンセスや王子様になれた。


【4K 新ナイトタイムスペクタキュラー】Celebrate! Tokyo Disneyland 2018.7.16 1回目公演

人生ロクなもんじゃないと思っていた。自分の一番好きな(しかも人生かけて追っかけてるような)グループの片割れが逮捕されたらだれだって自暴自棄になる。

でも、このショーを見て人生捨てたもんじゃないと思い直せた。どんなことがあったって大好きなものは絶対に変わらない。自分の気持ちにもっと素直になろう。

 

ショーが終わってから私は大量に水を飲んだ。気づかないうちにムチャクチャ泣いていたのである。

 

とにかく、間違いなくこの日からディズニーに心酔していく。随一ニュースをチェックするようになったりしたのもこの日からだったと思う。

 

その後卒業旅行と称して中学の頃の友人らとランドへ行き、パーティグラの抽選を当てる。盛り上がりすぎてキャストさんとハイタッチしたし、パンチートにはまっていく原因を作ってしまった。

 

4月〜6月

電気関連のイベントは6月に初公判に行って抽選外したから2日連続でディズニーリゾート満喫した以外特になし。ワイドショーがやかましかったけどそんなことよりディズニーだ!といった感じだった。そして無事に精神もやられていった。

 

7月

絵が描けなくなり元気ではなくなる。ディズニーの年パスを取ることを決意。そして今日23日、今の今まで電気の曲を全く聞いていない事に気づく。しかたないねずっとboads of canadaとか聞いてたしね。

 

とまあここまで書いてきたが、3月が怒涛すぎて人生の転換期きてたのか?なんだ?

春なのにお別れですかってか?わけわからんわ・・・

夏休み入ったら実家で生活アンドディズニーでバッチリ精神療養したいと思います。ネトゲもしばらくおやすみかな〜

それではまた。

*1:18年7月からアドベンチャーランドにあるシアターオーリンズで行われているショー。カバレロが出るので抽選倍率が高い

*2:04年7月からトゥモローランドにあるショーベースで行われているショー。まだ見たことないから見たい。今年で公演終了。

*3:トゥーンタウンにある子供向けコースター。ガジェットという名前の女性のネズミエンジニアが作ったどんぐり型のかわいいコースターがハイスピードで文具などの間を走り抜ける。

*4:正式名称はディズニー・ライト・ザ・ナイトといいます